新春に想う、光が織りなす「都市の呼吸」
横浜「ヨルノヨ2025」から学ぶ、空間の未来

新年あけましておめでとうございます。 新しい一年の始まりに際し、皆様に心より新春のご挨拶を申し上げます。
2026年という新たな年を迎え、私は今、改めて「空間が持つ力」と、それが人の心に刻む「感動」の正体について、静かに、そして深く思考を巡らせています。私たちの日常を取り巻く景色は、何によって彩られ、何によって変容するのか。その大きなヒントを、昨年末に訪れた横浜の地で見つけました。
都市全体が共鳴する、国内最大級のスペクタクル
2025年12月、横浜都心臨海部で開催された「ヨルノヨ2025」。 “花”をテーマに掲げたこのイベントは、単なるイルミネーションの枠を超えた、圧倒的な「空間体験」でした。
特筆すべきは、そのスケールの大きさと、緻密な連動性です。 歴史的建造物から最新の高層ビル、そして水辺の風景まで、実に46もの施設が光と音楽で完璧に同期する。特定の広場や建物だけを飾るのではなく、街という巨大なキャンバスそのものをデザインの対象とするその姿勢に、私は強い感銘を受けました。
官民一体となって創り出す、一回性の感動
この「ヨルノヨ」において、私が最も注目したのは、官民が一体となった取り組みの熱量です。 行政と民間企業が手を取り合い、それぞれの施設が呼応し合うことで、一つの壮大な物語が完結する。これは、一人の建築家や一社のデザイナーだけでは決して成し遂げられない、都市そのものが主役となった「合奏」です。
「光」が拓く、これからの空間デザイン
空間デザイナーとして、私はこの光の演出に「既存の価値を再定義する力」を見出しました。 昼間は冷たく硬質な印象を与えるオフィスビルやコンクリートの壁が、光という筆が入った瞬間、人々の心を揺さぶるエモーショナルな舞台へと変貌を遂げる。
それは私が常に掲げている「再生(reborn)」の思想とも深く響き合います。 新しくものを作るだけでなく、今ある街並みや建築、水辺という「資産」に、光や音、そして人の感性を掛け合わせることで、全く新しい価値を吹き込むことができる。
「ヨルノヨ」で見せた光の連鎖は、これからの都市デザインや、私たちが手がける商業空間・住宅デザインにおいても、非常に重要な指針になると確信しています。
2026年。 私たちは、どのような光を人々の心に灯せるでしょうか。 大規模な都市開発から、身近なプライベート空間まで、本質的な「心地よさ」と「感動」を追求する姿勢に変わりはありません。
「ヨルノヨ」で感じた、街全体が一つになって呼吸するような一体感。 その感動を源泉に、本年も一人ひとりのクライアント様に寄り添い、まだ見ぬ空間の可能性をカタチにしてまいります。
本年も、reborn-design清田博典デザイン事務所をどうぞよろしくお願い申し上げます。
